創業ご挨拶


 このほど、桜とお茶を掛け合わせることによる普遍的な日本文化の発信と、国際社会での日本の勢威回復を企図する特定非営利活動法人(NPO)桜茶meetを設立いたしました。その趣旨をご説明申し上げるとともに、皆さまのお知恵とお力をお借りしたく、本状をお送りする次第です。

 米国首都ワシントンD.C.のポトマック河畔に日本から寄贈された桜が根を張って一世紀余。全米桜祭りは、ワシントンD.C.に春の到来を告げる風物詩として、多くの市民に親しまれています。一方で、時勢の移ろいとともに、日米の友好善隣の象徴という本来趣旨が見失われ、イベントとしての規模拡大のみが重視される懸念もあります。さらに近年、発言力を強める中国や韓国が、桜祭りでの自国展示を求めていることはご承知のとおりです。申すまでもなく、ワシントンD.C.は世界政策の策源地であり、この地でのプレゼンスが自国の機微に及ぼす影響は計り知れません。 

 そこで、微力ながらワシントンD.C.における日本復権の一助を為すために、私が手掛かりとしたのが茶の湯です。桜木がワシントンD.C.に渡る少し前の1906年、岡倉天心が日本文化の啓蒙書として「茶の本」を英語で出版し、今もなお世界中で愛読されています。お茶は和の精神を凝集した極致であり、日本が世界に誇り得る文化の真髄です。「相手」があり成り立つ茶道において語られる一期一会、主客一体といった概念そのものが、向後の国際コミュニケーションに欠くべからざる要素であり、混迷の度を増す世界政治の舞台で、日本が主体性を発揮するメッセージとして好適なものと考えます。信長や秀吉をはじめとする戦国武将が、政略・交渉の場として茶席を用いたことは有名ですが、茶道自体に優れて政治的な側面があることの証左かもしれません。

 ワシントンD.C.を彩る桜祭りの会場で、野点を中心とした茶の湯文化を発信することにより、いま再び、日本のプレゼンスを世界に高める一助としたく存じております。一過性のおもてなしツールに終わらせるのではなく、継続的かつ拡張性をもって茶道文化の普及を図るため、当NPOでは、国内外において豊富な文化交流事業の実績をお持ちである茶人・小泉宗敏先生の参画を仰ぎ、機会を捉えて茶の湯指導や日本文化の紹介に尽力してまいります。

 何よりヒントになりましたのは、昨年の活動を通してワシントンD.C.現地で耳にした、「日本のお茶は美味しい。でも、それをただ味わいたいのではなく、その『行為』を通して日本文化が持つ世界を味わい、学びたい」という熱心な声でした。国境を越え、一対一で向き合うことで生まれる心の通い合い、そのような価値を共有する仲間の輪が本活動を通し広がっていくことで、「対立」から「調和」へ、日本発の草の根国際貢献ができると考えております。現地には今、確かな需要があります。何より私自身が、本活動を通しその精神を学んでまいる所存でございます。

 もとより決して派手な事業ではなく、この理念を推進するには、皆様のご理解とご支援が何より不可欠です。何卒、趣旨にご賛同賜るとともに、本事業へのご後援を頂戴できますよう、重ねてお願い申し上げます。

                       
                                       
                                             2018年 8月 30日 


                                          



創業 河合 顕子
名古屋出身。日本における政治マーケティングの研究(修士)、実務を経て、2012年に渡米。ジョージワシントン大学ポリティカルマネジメント大学院修了(MPA)、2014年よりワシントンD.C.に本社を置く米国民主党系老舗の世論調査および戦略立案を行うマーケティング会社 Penn Schoen Berland(PSB)の国際政治チームに所属。2017年春より当団体の前身となるお茶の取り組みを開始。現地で20年続く米国人経営のお茶屋 Teaism パートナー。青山社中リーダー塾1期生。趣味はゴルフ、バイオリン。


米国法人 Registered Agent

ミシェル・ブラウン


ワシントンDCで23年続くお茶屋 Teaism オーナー。

世界のルーズリーフティーを取り扱うお茶専門店と、「お茶の起源はアジアであること」をアメリカ人に教育する目的で始めたカフェレストラン3店舗を経営している。「地域のコミュニティに根ざしたスモールビジネス」「女性の起業家精神」をアイデンティティとしており、現地のローカルビジネスや顧客、従業員との長い信頼関係を大事にした経営で知られている。

事務局


安田 俊哉


民放ローカル局勤務を経て、映像、音楽、WEB等の制作プロダクション経営に携わる。デジタルコンテンツ・マネジメント修士。消防団や神輿睦会など地域コミュニティ活動にも積極的に参加。歴史を愛し、趣味は、読書や社寺・史跡巡り、落語鑑賞。その一方で、特技のドローン操縦を活かし、野点風景の空撮を目論む等、デジタルとアナログの波間を漂泊中。



古村 敏之


都市銀行、独立系コンサルティング会社、大手監査法人系コンサルティング会社、総合商社(3年間出向)、シニア向けビジネスベンチャー、ヘルスケアITベンチャーを経て、現在コンサルティング会社に勤務。趣味は転職(笑)、ベンチャーから大企業まで幅広く経験し、「わび・さび」の精神で自分自身を見つめ直す。茶の湯外交のコンセプトに共感し、事務局として活動を推進。


学生インターン


マリア・カロリーナ


米国ワシントンDCの大学で国際関係学を専攻。

2019年8月より、本米国法人にてマーケティング、翻訳、事業展開をはじめとする業務全般をサポート。全米学生リーグプログラムを取りまとめ、拡大展開に取り組む。
マリアは東洋の歴史と哲学を研究することが好きです。


マリアにお問い合わせ


澤登 千聖


京都大学医学部茶道部所属。

中高の留学経験を通し、自国の文化を知ることの重要性に気がつく。帰国後、高校の茶道部に入部し、大学でも引き続き茶道の魅力を追求している。
2019年にワシントンD.C.にて茶の湯外交のサポートを行ったことをきっかけに、当活動に参画。



チサトにお問い合わせ

文化指導協力


茶の湯 小泉 宗敏


1975年裏千家入門。1982年京都大学医学部茶道部設立に際し裏千家家元より指名を受け指導開始(現顧問)。「数寄者養成」を目標に掲げ、「気高い精神の美学」を学生に伝えることに重きを置く。1997年茶道裏千家より教授拝命。2002年より日本文化と茶の湯を伝える民間活動「ちどりの会」「富多葉会」を始め、海外では、台湾、中国、フランス、米国等で活動。「茶の湯の間口を広く、敷居を低く」を信念とする「序の茶」を提唱、「一盌からピースフルネスを」の露払い役を担う。




 仲川 恭司


1945年新潟・佐渡生まれ。手島右卿に師事。毎日書道会理事、独立書人団理事長、全国書美術振興会理事、全日本書道連盟常務理事・日本書道ユネスコ登録推進協議会委員、専修大学名誉教授お言葉:本物の文化を海外へ発信していくためには、多くの方々の支えが必要です。私は書を通し、その大きな力の1つになりたいと考えています。書は、たくさんの芸術が集まった『総合的な芸術』であり、私自身も、書道家ではなく芸術家という意識で活動しています。今回の文字も、皆さまお一人お一人に映る印象をそのまま楽しんでいただけましたら幸いです

法人概要

法人名 特定非営利活動法人 桜茶 meet
(米国法人名:Sakura Cha Meet)
所在地 日本 名古屋市千種区
米国 Washington, D.C.
連絡先(メール) info@sakura-cha-meet.com
連絡先(お電話) 050-5360-0464
創業 河合 顕子
事業内容
  • 草の根 対日理解促進 事業
    (茶会、講座、国際学会発表)
  • 次世代育成 事業(米国法人)
    (全米学生リーグ、国連プログラム)
  • 伝統産業の海外展開支援(米国法人)
    (食の伝道師育成、シェフの産地訪問)
加盟 国連NGOアライアンスメンバー
名古屋商工会議所(海外展開アドバイザー)
創業 河合 顕子